テキサスホールデムでボードに5枚目のカードが出された最終第4ラウンドをリバーといいます。
ターンから1枚増えただけですので、ボードに大きな変化が無ければ、基本的には前のベット行動を継続していくことになります。
ただし、全てのカードが出揃ったわけですので、ドローハンド(フラッシュやストレートのリーチ)は、全くの無価値になっていることに注意しましょう。
ターンの時と同じく、全ての組み合わせを解説すると、1ページには収まりませんので、ここでは偏りの少ないボードだけをなるべく簡単に解説していきます。
ちにみにテキサスホールデム・リミットルールでの解説ですので、他ルールでは、全てを活用できないことをご了承ください。
ターン(第3ラウンド)の戦略から見たい方は、こちらの記事を参照してください。
取り扱うボード
この後の解説は、偏りの少ない以下のようなボードのみを扱っているものとして見てください。
ボード
- 同じ数字のカードが無い
- 同じスーツ(マーク)のカードが2枚以下
- ストレートの連携が2枚以下
逆に言えば、スリーカードボードやワンペアボード、スリーフラッシュボード(同じマーク3枚)やスリーストレートボード(567、568、579など)は、扱わないということです。
偏りの少ないボードは簡単な基本戦略通りにベットできる反面、偏ったボードはベットの仕方がそれぞれ異なるためです。
基本戦略の前に
ボード
手札
基本戦略の前に少しだけ前置きしておきます。
上のようなトップペア持っていたとした場合、次の段落では、主導権があれば1ベット、追加する金額が1ベット分までならコールとありますが、ターンで4ベットまでいってたら、コールできるわけないという疑問がわいてくるかもしれません。
しかし、当ブログの記事を一通り読んでいれば、このようなハンドでターン4ベットにコールするはずはないため、他のハンドも含め、ターンまで常識的なプレイをしたという前提で解説を進めていきます。
ハンド別基本戦略
ターンまで常識的なプレイをして、主導権があればベット、無ければチェックという基本原則を守っていれば、大怪我をすることは少ないでしょう。
あとは、どのハンドで2ベット以上を打つかと、どこまでコールするかです。
ハンドごとの基準を以下で解説しますので、参考にしてください。
すでに詳しい戦略記事があるハンドは、リンクが貼ってあります。
スリーカード
ベット基準
何回でもレイズして構いません。
4ベット(キャップ、最高ベット)まで突き進みましょう!
コール&フォールド基準
絶対に降りません。
ツーペア
ベット基準
ボードで高い方のカード2枚のツーペアは、4ベットまでレイズします。
ボードで低い方のカード2枚のツーペアは、主導権有りかターンが1ベットまでなら1ベットします。
その他のツーペアは、主導権有りかターンが1ベットまでなら2ベットまでレイズします。
コール&フォールド基準
ボードで高い方のカード2枚のツーペアは、絶対に降りません。
ボードで低い方のカード2枚のツーペアは、追加する金額が1ベット分までならコールします。
その他のツーペアは、追加する金額が2ベット分までならコールします。
トップペアまたはオーバーペア
ベット基準
ターンでベット&レイズ無しか主導権有りならば、1ベットします。
主導権が無くてもターンが1ベットまでで、リバーでトップペアをヒットさせたのならば、1ベットします。
コール&フォールド基準
追加する金額が1ベット分までならコールします。
参照記事
更に詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
セカンドペアまたはセカンドポケットペア
ベット基準
リーディングベットが可能なら1ベットします。
残り人数2人かつターンでベット&レイズ無しか主導権有りならば、1ベットします。
コール&フォールド基準
リーディングベットが可能な条件なら、1ベットまでコールします。
残り人数2人かつターンで相手からのベットが1ベット以下ならば、1ベットまでコールします。
参照記事
更に詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
サードペア以下のペア
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
残り人数2人かつターンで相手からのベットが1ベット以下ならば、1ベットまでコールします。
価値の無いハンド
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
ベットされた時点で降ります。
まとめ
リバーでは、全ての役が確定しているため、発展の余地はもうありません。
そのため、フロップ、ターンと続けてコールしてきた相手に、ここでブラフを打っても降りさせることは困難です。
主導権があればベット、無ければチェックの基本原則に従いつつ、2ベット以上打てるハンドでは、時にドンクベットも打ちましょう。
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