プレイスタイルと攻略法

リミットホールデム戦略
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何度も同じ仲間とポーカーをプレイしていると、相手によって得意、不得意が出てきませんか?

これは、プレイスタイルごとに得意な相手と不得意な相手がいるためです。

つまり、当ブログの戦略を基本としつつも、相手に合わせて変えた方がいい場面もあるということなのです。

そこで今回は、各プレイスタイルの特徴と攻略法を中心に解説していきたいと思います。

ただし、テキサスホールデム・リミットルールでの解説ですので、他ルールでは、全てを活用できないことをご了承ください。

 

プレイスタイルの構成要素

 

以下で解説するプレイスタイルの構成要素を組み合わせることによって、一つのプレイスタイルができあがります。

 

ルース

ルースとは、勝負によく残ってなかなか降りないスタイルです。

カードのヒット率が高い時は大勝しますが、低い時は大敗します。

大人数で優勝を目指すトーナメント等の大会に向いているスタイルです。

 

タイト

タイトとは、勝負に参加する回数を絞って早めに降りるスタイルです。

カードのヒット率が低い時も少額の負けで済むことが多く、成績が安定します。

長期成績が重要なリングゲームに向いているスタイルです。

リングゲームとは、固定されたレートで延々とプレイし続けるルールです。
うきでんポーカーでもこのルールを採用しています。

 

アグレッシブ

ベットやレイズが多いスタイルです。

基本的に勝ち組には、このアグレッシブタイプが多いですが、限度を超えると、このあとに出てくるパッシブタイプの手助けとなってしまうこともあり、注意が必要です。

ルールに関係なく推奨されるスタイルでもあります。

 

パッシブ

ベットやレイズが少ないスタイルです。

基本的に負け組に多いスタイルですが、アグレッシブタイプのレイズ合戦により、漁夫の利を得ることもあります。

このスタイルを選ぶ場合は、先に解説したタイトと組み合わせると成績が安定します。

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各プレイスタイルの特徴と攻略法

 

では、構成要素を組み合わせてできあがったプレイスタイルをもとに、特徴と攻略法を解説していきます。

 

ルースパッシブ(コーリングステーション)

特徴

たくさん勝負に残り、ベットやレイズをあまりしてきません。

プリフロップでは、どんなハンドでもフロップを見るまで分からないと思っているため、高確率でコールしてきます。

フロップ以降もオーバーカード1枚やバックドアドローを頼りにどんどんコールしてきます。

ポーカーを覚えたての人に多いタイプで、基本的に負け組です。

オーバーカードとは、ボードよりも高い数字の手札のことです。
バックドアドローとは、役の完成に2枚必要な状態(3枚フラッシュなど)のことです。

攻略法

基本的に負け組のスタイルなので、負け越すことは無いと思いますが、ただ一つ注意点があります。

降りない相手にブラフを使ってはいけないということです。

この点だけ注意して、あとはバリューベットだけを打っていれば、大きく勝ち越すことができるでしょう。

トップハンドを持っていると思われる場合に利益を増加させるベットをバリューベットといいます。

 

タイトパッシブ

特徴

よく勝負から降りて、ベットやレイズもあまりしてきません。

プリフロップでは、かなりのハンドを降りるためなかなか勝負して来ず、勝負するときも高いポケットペア以外はコールで入ることが多いです。

フロップ以降は、トップペア以上のハンドならベットしてきますが、セカンドペア以下のハンドなら必ずチェックから入り、ベットされたら相手次第ですが降りることが多いです。

知的で優しい人に多いタイプで、大きく勝つことは滅多にありませんが、成績は非常に安定しています。

攻略法

堅実なタイプなので、大きく勝ち越すことは難しいですが、適度な攻撃によって利益を得ることは可能です。

プリフロップでは、自分の手前が全員降りて人数が減った時にレイズして、この相手のブラインドを攻撃すれば、少額の利益を得られるでしょう。

フロップでは、コンティニュエーションベットを打てば降りる可能性が高いため、ここでも少額の利益を得られるでしょう。

コンティニュエーションベットについては、この記事を参照してください。

コンティニュエーションベット
プリフロップのアグレッサーがフロップでも続けてベットすることをコンティニュエーションベット(以下 CB)といいます。 前のラウンドで最後のベットまたはレイズを行ったプレイヤーをアグレッサーといいます。 CB は、トップペア以上の有利なハンド...

 

マニアック

特徴

極めてルースかつアグレッシブ、つまり降りずにベットとレイズを非常にたくさんしてきます。

プリフロップでは、ほとんどのハンドをレイズから入ります。

フロップでは、セカンドペア以下でもお構いなしにベット、オーバーカード程度でもバリューベットのごとくベットしてきます。

しかし厄介なのは、強い人のベットには一目置いているということで、こちらがベットすれば、一目散に逃げ出します。

強い人からチップを取ろうなどということは微塵も考えておらず、考えているのは、如何に弱い人からチップをむしり取るかです。

理論よりも野性の勘を信じるタイプに多く、成績は非常に不安定ですが、爆発力は一番です。

攻略法

プリフロップではタイトに、フロップ以降ではタイトかつパッシブにプレイしてください。

ブラフは打たないようにして、相手のブラフを誘ってください。

微妙なハンドでの打ち合いは、勘の鋭い相手に分があるからです。

フロップでトップペアがヒットしても、相手のベット順がまだならチェックしてください。

マニアックからのベットなら皆コールしてくれて、より多くのチップが集まるからです。

マニアックは、相手を切れさせて、この基本原則を守れない状態に陥れようとしているので注意しましょう。

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ルースアグレッシブ

特徴

たくさん勝負に残り、ベットやレイズもたくさんしてきます。

マニアックと似ていますが、勘だけではなく、多少の理論も持ち合わせています。

プリフロップでは、平均よりも多くのハンドを残りますが、良いハンドでレイズすることも忘れません。

多くのハンドを残っているため、フロップ以降では、常にキッカー負けのリスクにさらされていますが、微妙な差を勘で感じ取る能力に長けているため手強いです。

多少の知性と剛腕ぶりを持ち合わせたタイプに多く、やや不安定ですがマニアックの次に爆発力があり、トータル成績ではプラスの人が多いです。

攻略法

このタイプは手強い部類に入るため、大きく勝ち越すことはできませんが、タイトにプレイすることにより、フロップ以降でキッカーの優位性を得ることができます。

しかし、これ以上無理には攻略せず、ルースパッシブやドンキー(最後に解説)から奪うことに集中した方がよいでしょう。

 

タイトアグレッシブ

特徴

よく勝負から降りますが、ベットやレイズはたくさんしてきます。

プリフロップでは、弱いハンドを徹底的に降りて、良いハンドでしっかりレイズしてくるため、リンプインの確率が低いです。

リンプインとは、プリフロップでブラインドと同額のコールから入ることです。

フロップ以降では、バリューベット・ブラフ・セミブラフなど、ありとあらゆるベットを使いこなし、勝ち目が無いと思えば、しっかり降りることも忘れません。

知的で攻撃力も持ち合わせた完璧なタイプに多く、安定性と爆発力のバランスが良いため、長期的な成績では一番になります。

攻略法

よく降りるため、この相手がブラインドの時にレイズすれば、少額なら奪えるかもしれませんが、それでも勝ち越すことは不可能です。

この相手は、打ち負かすのではなく、目指すべき相手です。

ルースパッシブやドンキー(最後に解説)から奪うことに集中しましょう。

 

ドンキー

特徴

基本的には、極めてルースでパッシブですが、マニアックのようにたくさんベットをして勝つことに憧れているため、時々わけの分からないベットをしてきます。

下手な打ち手なので、マニアックやルースアグレッシブに食い荒らされて負けることが多いです。

攻略法

バリューベットをしっかり打つという基本通りに打てば、大きく勝ち越すことができます。

 

まとめ

 

この記事の通り、相手によって多少打ち方を変えると、今よりきっと勝てるはずです。

そのためにはまず、相手のプレイスタイルを観察することが大事です。

ルースなのかタイトなのか、アグレッシブなのかパッシブなのか、そしてショーダウンした時のハンドは必ず見ておきましょう。

そのハンドでどれくらいのベットをしたかが参考になるからです。

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