今回は、リバーの 4SF(1 gap)ボード戦略について解説していきたいと思います。
ただし、テキサスホールデム・リミットルールでの解説ですので、他ルールでは、全てを活用できないことをご了承ください。
- 取り扱うボード
- 基本的な考え方
- ハンド別戦略
- ロイヤルフラッシュ
- ストレートフラッシュ(ミドルロー以上)
- ストレートフラッシュ(ボトムエンド、ターン 3SF ボード)
- ストレートフラッシュ(ボトムエンド、ターン 4SF ボード)
- フラッシュ(ランク14、ターン 3SF ボード)
- フラッシュ(ランク14、ターン 4SF ボード)
- フラッシュ(ランク13、ターン 3SF ボード)
- フラッシュ(ランク13、ターン 4SF ボード)
- フラッシュ(ランク12~11)
- フラッシュ(ランク10以下)
- ストレート(ミドルロー以上)
- ストレート(その他)
- スリーカードまたはツーペア(4ST(0 gap)またはダブルガットショットボード)
- オーバーペアまたはトップペア(4ST(0 gap)またはダブルガットショットボード)
- これらより価値の低いハンド(4ST(0 gap)またはダブルガットショットボード)
- スリーカードまたはツーペア
- オーバーペアまたはトップペア~サードペア
- これらより価値の低いハンド
- まとめ
取り扱うボード
ボード
ボード
今回の記事で扱うのは、上のようなボードにロイヤルフラッシュまたはストレートフラッシュのガットショットがある形です。
基本的な考え方
ボード
手札
ロイヤルフラッシュとストレートフラッシュ(ミドルロー以上)は、しっかり4ベットまで打ち合います。
ボードが低い場合は、ストレートフラッシュそのものが盲点になりやすいので、ナッツ(一番強い)フラッシュ等の相手でも打ち合いに応じる可能性があります。
ボード
手札
ストレートフラッシュ(ボトムエンド)とナッツ(一番強い)フラッシュは同じ戦略基準で構いません。
ベットを打ち込みたくない相手が共通(上の例ではクラブ J)だからです。
詳しい戦略は、ハンド別戦略を見てください。
ボード
手札
ストレート以下のハンドでも確認のコールをする場合があります。
しかし、フラッシュ以上でないとベットしてこない相手や、手の良さが態度に出ている相手には、降りた方がよいでしょう。
ハンド別戦略
ハンド別戦略を具体的に解説していきます。
ロイヤルフラッシュ
ベット基準
何回でもレイズして構いません。
4ベット(キャップ、最高ベット)まで突き進みましょう!
コール&フォールド基準
絶対に降りません。
ストレートフラッシュ(ミドルロー以上)
ボード
手札
1枚では、上位ハンドを作られないストレートフラッシュです。
上の例では、クラブ AK を持たれていると負けてますが、2枚で上位ハンドを作られるのは構いません。
ベット基準
何回でもレイズして構いません。
4ベット(キャップ、最高ベット)まで突き進みましょう!
コール&フォールド基準
絶対に降りません。
ストレートフラッシュ(ボトムエンド、ターン 3SF ボード)
ボード
手札
先ほどとは違い、1枚で上位ハンドを作られてしまうストレートフラッシュかつターンは 3SF ボードだった場合です。
上の例では、クラブ K を持たれていると負けています。
ベット基準
ターンでベット無しか主導権有りなら基本的には1ベットですが、残り2人かつベット無しの場合は2ベットまでレイズします。
主導権が無い場合は、ターンベッター&レイザーのチェックを待ってから1ベットします。
ただし、ターンで相手1ベット主導権無しかつ主導権者のベット順が最後で1ベット打ってきた場合は、2ベットレイズ打ち返します。
コール&フォールド基準
絶対に降りません。
ストレートフラッシュ(ボトムエンド、ターン 4SF ボード)
ボード
手札
1枚で上位ハンドを作られてしまうストレートフラッシュかつターンは 4SF ボードだった場合です。
上の例では、クラブ K を持たれていると負けています。
ベット基準
ターンでベット無しか2ベット以下主導権有りなら1ベットします。
ターンで相手1ベット主導権無しならば、主導権者のチェックを待ってから1ベットします。
コール&フォールド基準
絶対に降りません。
フラッシュ(ランク14、ターン 3SF ボード)
ボード
手札
ナッツ(一番強い)フラッシュかつターンは 3SF ボードだった場合です。
ストレートフラッシュ(ボトムエンド)と同じ基準で打ちます。
ベット基準
ターンでベット無しか主導権有りなら基本的には1ベットですが、残り2人かつベット無しの場合は2ベットまでレイズします。
主導権が無い場合は、ターンベッター&レイザーのチェックを待ってから1ベットします。
ただし、ターンで相手1ベット主導権無しかつ主導権者のベット順が最後で1ベット打ってきた場合は、2ベットレイズ打ち返します。
コール&フォールド基準
絶対に降りません。
フラッシュ(ランク14、ターン 4SF ボード)
ボード
手札
ナッツ(一番強い)フラッシュかつターンは 4SF ボードだった場合です。
ストレートフラッシュ(ボトムエンド)と同じ基準で打ちます。
ベット基準
ターンでベット無しか2ベット以下主導権有りなら1ベットします。
ターンで相手1ベット主導権無しならば、主導権者のチェックを待ってから1ベットします。
コール&フォールド基準
絶対に降りません。
フラッシュ(ランク13、ターン 3SF ボード)
ボード
手札
フラッシュ(ランク13)かつターンは 3SF ボードだった場合です。
セカンドナッツ(二番目に強い)フラッシュ=ランク13です。
ベット基準
ターンでベット無しか1ベット主導権有りかつ相手の未チェック1人以下なら1ベットします。
コール&フォールド基準
自分がベットした場合は、追加する金額が1ベット分までならコールします。
それ以外は1ベットまでコールします。
フラッシュ(ランク13、ターン 4SF ボード)
ボード
手札
フラッシュ(ランク13)かつターンは 4SF ボードだった場合です。
セカンドナッツ(二番目に強い)フラッシュ=ランク13です。
ベット基準
ターンで1ベット主導権有りかつ相手の未チェック1人以下なら1ベットします。
残り4人以上かつターンでベット無しかつ相手の未チェック1人以下なら1ベットします。
残り3人以下かつターンでベット無しなら1ベットします。
コール&フォールド基準
自分がベットした場合は、追加する金額が1ベット分までならコールします。
それ以外は1ベットまでコールします。
フラッシュ(ランク12~11)
ベット基準
残り2人かつターンでベット無しか1ベット主導権有りなら1ベットします。
コール&フォールド基準
自分がベットした場合は、追加する金額が1ベット分までならコールします。
それ以外は1ベットまでコールします。
フラッシュ(ランク10以下)
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
1ベットまでコールします。
ストレート(ミドルロー以上)
ボード
手札
ミドルロー以上のストレートであれば、2枚絡み、1枚絡みどちらでもよいです。
ストレートのハンド評価用語については、こちらの記事を参照してください。
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
残り4人以上ならターンでベット無しの場合、1ベットまでコールします。
残り3人ならターンでベット無しか1ベット主導権有りの場合、1ベットまでコールします。
残り2人ならターンで相手からの3ベット以上が無い場合、1ベットまでコールします。
ストレート(その他)
ボード
手札
上の例以外にもありますが、1枚で上位ストレートを作られてしまう形です。
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
残り3人以上ならターンでベット無しの場合、1ベットまでコールします。
残り2人ならターンで相手からの3ベット以上が無い場合、1ベットまでコールします。
スリーカードまたはツーペア(4ST(0 gap)またはダブルガットショットボード)
ボード
手札
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
残り3人ならターンでベット無しの場合、1ベットまでコールします。
残り2人ならターンで相手からの2ベット以上が無い場合、1ベットまでコールします。
オーバーペアまたはトップペア(4ST(0 gap)またはダブルガットショットボード)
ボード
手札
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
残り3人ならターンでベット無しの場合、1ベットまでコールします。
残り2人ならターンで相手からの2ベット以上が無い場合、1ベットまでコールします。
これらより価値の低いハンド(4ST(0 gap)またはダブルガットショットボード)
ボード
手札
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
ベットされた時点で降ります。
スリーカードまたはツーペア
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
残り3人以上ならターンでベット無しの場合、1ベットまでコールします。
残り2人ならターンで相手からの3ベット以上が無い場合、1ベットまでコールします。
オーバーペアまたはトップペア~サードペア
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
残り3人ならターンでベット無しの場合、1ベットまでコールします。
残り2人ならターンで相手からの2ベット以上が無い場合、1ベットまでコールします。
これらより価値の低いハンド
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
ベットされた時点で降ります。
まとめ
ストレートフラッシュのガットショットがボードにできている時は、フラッシュのランクが実質1つ下がっていることに注意が必要です。
ただし、タイトな卓でストレートフラッシュのカードが低い時は、ランクダウンを軽めに見積もるのもありです。
- ロイヤルフラッシュとストレートフラッシュ(ミドルロー以上)は4ベットまで打ち合う
- ストレートフラッシュ(ボトムエンド)とナッツフラッシュは同じ戦略基準
- 手堅い相手にはストレート以下のハンドは降りる
以上3点を覚えていれば、相手の上位ハンドに大量ベットを打ち込む確率が下がるでしょう。
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