ストレートのハンド評価

リミットホールデム戦略
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フロップの 3ST ボード戦略を解説する前に、ストレートのハンド評価を知っていただく必要があったため、今回この記事を書くことにしました。

3ST ボードとは、3枚ストレート(345, 457, 579 など)になっているボードのことです。

リミットホールデムでは、固定額で段階的にしかベットやレイズができないため、特に2ベット以上を打つ場合においては、同じストレートでも微妙な形の違いに敏感でなくてはなりません。

ただし、実際に何ベット打つかは、戦略記事の方で解説するものとして、ここでは、オープンエンドストレートドローとストレート完成形のハンド評価を解説していきます。

 

ハンド評価のランク

 

ここで使用するハンド評価のランクについて解説します。

上に書かれているものほどランクが高いとお考えください。

ランク名については、筆者が独自に使用しているものもあり、一般的ではないかもしれません。

 

ハイエンド

手札2枚絡みで上端の2枚、または手札1枚絡みでナッツストレートができる形。

最も強い形です。

ナッツストレートとは、ボードとの組み合わせでできる最も強いストレートのことです。

 

ミドルハイ

ハイエンドの次に強いが、手札が上端のカードだけとは限りません。

 

ミドルロー

上の2つよりやや弱点を抱えた形です。

相手に上のストレートを持たれている可能性がミドルハイより若干高いです。

 

ボトムエンド

手札2枚絡みで下端の2枚、または手札1枚絡みで下端の1枚。

相手に上のストレートを持たれている可能性がミドルローより更に高いです。

 

トラッシュ

主にターン以降でボードのカードが増えた関係上、ボトムエンドより更に弱くなった形です。

 

オープンエンドストレートドロー(1枚絡み)のハンド評価

 

まずは、手札1枚絡みオープンエンドストレートドローのハンド評価からです。

K ハイと Q ハイについては、それ以外と評価が異なるため、個別に解説します。

 

K ハイ

ボードと手札を合わせた形

 

ハイエンド

手札はどれでもよい

下端の T(10) でも A が来た時にナッツストレートだからです。

 

Q ハイ

ボードと手札を合わせた形

 

ミドルハイ

手札 Q または J または T(10) 持ち。

これらは、K が来た時の2枚絡み上側ストレートのパターンが1通り(Ax)で同じだからです。

ボトムエンド

手札 9 持ち。

 

それ以外

ボードと手札を合わせた形

 

ミドルハイ

上の例では、手札 J または T(10) 持ち。

これらは、Q が来た時の2枚絡み上側ストレートのパターンが1通り(Kx)で同じだからです。

ミドルロー

上の例では、手札 9 持ち。

Q が来た時の2枚絡み上側ストレートのパターンが2通り(AK と K9)だからです。

ボトムエンド

上の例では、手札 8 持ち。

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オープンエンドストレートドロー(2枚絡み)のハンド評価

 

続いて、手札2枚絡みオープンエンドストレートドローのハンド評価です。

K ハイと Q ハイについては、それ以外と評価が異なるため、個別に解説します。

 

K ハイ

ボードと手札を合わせた形

 

ハイエンド

手札 KQ 持ち。

ミドルハイ

手札その他全て

下端の JT(10) でもナッツストレートができるからです。

 

Q ハイ

ボードと手札を合わせた形

 

ハイエンド

手札 QJ 持ち。

ミドルハイ

手札 QT(10) または JT(10) 持ち。

これらは、ナッツストレートができるからです。

ミドルロー

手札その他全て

これらは、K が来た時の2枚絡み上側ストレートのパターンが1通り(Ax)で同じだからです。

 

それ以外

ボードと手札を合わせた形

 

ハイエンド

上の例では、手札 JT(10) 持ち。

ミドルハイ

上の例では、手札 J9 または T(10)9 持ち。

これらは、ナッツストレートができるからです。

ミドルロー

上の例では、手札 J8 または T(10)8 持ち。

これらは、Q が来た時の2枚絡み上側ストレートのパターンが1通り(Kx)で同じだからです。

ボトムエンド

上の例では、手札 98 持ち。

Q が来た時の2枚絡み上側ストレートのパターンが2通り(AK と K9)あります。

 

ストレート完成形(1枚絡み)のハンド評価

 

続いて、手札1枚絡みストレート完成形のハンド評価です。

A ハイと K ハイについては、それ以外と評価が異なるため、個別に解説します。

 

A ハイ

ボードと手札を合わせた形

 

ハイエンド

手札1枚はどれでもよい

下端の T(10) でもナッツストレートだからです。

 

K ハイ

ボードと手札を合わせた形

 

ミドルハイ

手札 K または Q または J または T(10) 持ち。

これらは、2枚絡み上側ストレートのパターンが1通り(Ax)で同じだからです。

ボトムエンド

手札 9 持ち。

 

それ以外

ボードと手札を合わせた形

 

ミドルハイ

上の例では、手札 Q または J または T(10) 持ち。

これらは、2枚絡み上側ストレートのパターンが1通り(Kx)で同じだからです。

ミドルロー

上の例では、手札 9 持ち。

2枚絡み上側ストレートのパターンが2通り(AK と K9)あります。

ボトムエンド

上の例では、手札 8 持ち。

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ストレート完成形(2枚絡み)のハンド評価

 

最後は、手札2枚絡みストレート完成形のハンド評価です。

A ハイと K ハイについては、それ以外と評価が異なるため、個別に解説します。

 

A ハイ

ボードと手札を合わせた形

 

ハイエンド

手札 AK 持ち。

ミドルハイ

手札その他全て

下端の JT(10) でもナッツストレートだからです。

 

K ハイ

ボードと手札を合わせた形

 

ハイエンド

手札 KQ 持ち。

ミドルハイ

手札 KJ または KT(10) または QJ または QT(10) または JT(10) 持ち。

これらは、ナッツストレートだからです。

下端の 9 が手札に無ければよいと覚えましょう。

ミドルロー

手札その他全て

これらは、2枚絡み上側ストレートのパターンが1通り(Ax)で同じだからです。

 

それ以外

ボードと手札を合わせた形

 

ハイエンド

上の例では、手札 QJ 持ち。

ミドルハイ

上の例では、手札 QT(10) または Q9 または JT(10) または J9 または T(10)9 持ち。

これらは、ナッツストレートだからです。

下端の 8 が手札に無ければよいと覚えましょう。

ミドルロー

上の例では、手札 Q8 または J8 または T(10)8 持ち。

これらは、2枚絡み上側ストレートのパターンが1通り(Kx)で同じだからです。

ボトムエンド

上の例では、手札 98 持ち。

2枚絡み上側ストレートのパターンが2通り(AK と K9)あります。

 

まとめ

 

リミットホールデムでは、ベットやレイズの打ち合いになった時、相手が応じてきた理由を考えなくてはいけません。

たった1枚のカードで上の役を作られてしまう場合はもちろん、2枚絡みで作られてしまう場合もです。

また、ボードに2枚絡みの負けパターンがあるなら、多くの場合、4ベットまで打ち合うのは危険です。

今回は、ストレートのみにスポットを当てましたが、実戦では、ボードのスーツやペアなども考慮してハンドを評価しましょう。

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