テキサスホールデムでボードのうちのランクが2番目のカードがヒットしたペアをセカンドペアといいます。
トップペアですと、比較的ベットがしやすいですが、セカンドペアになると、途端に難しい判断を迫られます。
こういったハンドを全て残ってはいけませんし、全て降りてもいけません。
そこで、今回は、セカンドペアになった時の最適戦略を解説していきたいと思います。
ただし、テキサスホールデム・リミットルールでの解説ですので、他ルールでは、全てを活用できないことをご了承ください。
セカンドペアのオッズとアウツ
まずは、コール基準を探るために、セカンドペアのオッズとアウツについて考えていきます。
オッズとアウツについて全く知らない方は、この記事を参照してください。
単純計算では
ボード
手札
上のように、セカンドペアがヒットした場合、スリーカードになるカード(9)が2枚、ツーペアになるカード(T)が3枚あるので、単純計算では、アウツ5枚のオッズ約8倍となります。
しかし、実際にやってみれば分かるのですが、このオッズで全てのセカンドペアをコールすると、少し損をしているように感じます。
恐らく、ストレートやフラッシュのドロー(リーチ)に比べて、アウツを引いても負ける可能性が少し高いため、損をしているのでしょう。
正確なオッズは?
やはり、セカンドペアをコールするには、正確なオッズを知る必要がありそうです。
絡む形などによって分けてみましたので、参考にしてみてください。
ボードレインボー
ボード
手札
先ほどの例で出てきたような、ボードレインボーの形は、単純計算よりも下方修正して、オッズ約10倍で見ておけば、損をしないでしょう。
ボードレインボー+3FL
ボード
手札
先ほどと同じボードレインボーですが、今度は更に 3FL (3枚フラッシュ)があります。
手札が2枚絡んだ 3FL は、約1.5アウツの価値がありますので、単純計算よりも上方修正して、オッズ約7倍でよさそうです。
ボード2FL
ボード
手札
またまた同じような形ですが、今度はボードに 2FL (2枚フラッシュ)があります。
このようなボードの時は、相手にだけフラッシュの可能性があるため、アウツを少し割り引かなくてはいけません。
レインボーの時よりも下方修正して、オッズ約13倍で見ておけばよいでしょう。
各形のオッズおさらい
- ボードレインボーはオッズ約10倍
- ボードレインボー+3FL はオッズ約7倍
- ボード2FL はオッズ約13倍
オッズに合ってもコールできない場合
ここまで述べてきた、オッズの基準を満たしていても、コールできない場合があります。
具体的には以下のような危険がある場合です。
具体例
ボード
自分の手札
相手の手札
上のような手札関係になった場合、たとえオッズが合っていても、ほとんど勝率がありません。
どのような場合にこうなりやすいかというと、相手から2ベット以上のレイズが打たれた場合です。
2ベットですと、まだトップペア+強キッカー(手札 AK など)の可能性もありますが、ツーペア以上を持たれている危険が増加していることは確かです。
具体的なコール基準は?
2人しか残っていないフロップの場合は、オッズに関係なく1ベットはコールしやすいです。
セカンドペアのベット戦略
実際にプレイしてみると、コール基準のオッズをなかなか満たさないことに気付くはずです。
今まで述べてきたのは、相手からベットされたらどうするかであって、まだ誰もベットしていないのならば、条件によっては、自分からベットしないといけない場合もあるということなのです。
以下でセカンドペアのベット戦略について解説していきます。
フロップ
トップペアがいなさそうな時にベットするのが基本です。
相手のカードが見えるわけではないですが、ベット動向によって推測できます。
4人以上の場合
- プリフロップで2ベットレイズの主導権を取ったか、もしくはレイズが無かった
- チェックで回って最後から2番目以内の順番
- キッカーが Q 以上
- 3FL (3枚フラッシュ)を持っている
- ドライボード(ボードに3枚フラッシュやストレートが無い)
これくらいの条件が揃えば、4人以上でもベットが打てます。
3人の場合
- プリフロップで2ベットレイズの主導権を取ったか、もしくはレイズが無かった
- チェックで回って最後から2番目以内の順番(強い 3FL を持っていない場合のみ)
- ドライボード(ボードに3枚フラッシュやストレートが無い)
強い 3FL (2枚絡みなど)を持っている場合は、順番が最初でもベットが打てます。
2人の場合
- プリフロップで2ベットレイズの主導権を取ったか、もしくはレイズが無かった
- ドライボード(ボードに3枚フラッシュやストレートが無い)
セカンドペアでもベストハンドの可能性が高いので、ベットの条件が緩いです。
コール基準も緩くなっているので、オッズに関係なく1ベットはコールしやすいです。
ターンとリバー
ターンとリバーは、チェックで流れた回数で判断するのが基本です。
フロップがチェックで流れたのならば、トップペアは無いとみてキッカーが良ければベットします。
また、フロップでトップペアが無さそうと思ってベットしたのなら、これも継続ベットを打ちます。
ただし、ドライボードではなくなった場合はベットを控えます。
ターン以降でフロップよりも高いカードが出てしまった場合は、前のラウンドまでの状況が良ければ、人数が2人の場合にベットします。
まとめ
セカンドペア戦略について書きましたが、条件が多く、少々難しくなってしまったかもしれません。
実戦的には、もう少しだけ大雑把にとらえて、思い切ったベットを心がける感じでいいと思います。
こういった微妙な手は、相手によるところもあるので、経験も積んでいきましょう。
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