今回は、ターンの 3FL+3ST(0~1 gap)ボード戦略について解説していきたいと思います。
ただし、テキサスホールデム・リミットルールでの解説ですので、他ルールでは、全てを活用できないことをご了承ください。
取り扱うボード
ボード A
ボード B
今回の記事で扱うのは、上のようなボードに3枚フラッシュと3枚ストレート(0~1 ギャップ)がある形です。
互いの3枚が重なって3枚ストレートフラッシュになっている形も含みます。
基本的な考え方
ボード
手札
フラッシュ(ランク12)以上のハンドは、しっかり4ベットまで打ち合います。
2枚絡んでいることもあって強度もありますし、相手にトップペア以上が入っていれば、とりあえずのコールくらいはしてくれます。
ただし、手堅い相手にはランク12だとやや不安があるので、基準をランク13以上とした方が安全です。
ボード
手札
ストレートで2ベット以上打つのは危険です。
打ち合いに応じる相手は、フラッシュ以上の場合が多いからです。
ボード
手札
スリーカードとツーペアは、フロップでベット無しか1ベット主導権有りかつ相手の未チェック1人以下なら1ベットします。
十分に上位役が無いことを確認してからベットするのが基本です。
ボード
手札
ドロー(リーチ)ハンドおよびワンペア以下のハンドではベットしません。
ウェットなボードなので降りてくれる可能性が低く、また現状で既に負け確定の可能性もあるからです。
ボード
手札
セカンドペア以下のハンドでも確認のコールをする場合があります。
しかし、トップペア以上でないとベットしてこない相手や、手の良さが態度に出ている相手には、降りた方がよいでしょう。
ハンド別戦略
ハンド別戦略を具体的に解説していきます。
ストレートかつフラッシュドロー(リーチ)などの複合ハンドについては、全てを解説するとキリがありませんので、それぞれの戦略よりも少し強くなっている感じで捉えてください。
ロイヤルフラッシュまたはストレートフラッシュ
ベット基準
何回でもレイズして構いません。
4ベット(キャップ、最高ベット)まで突き進みましょう!
コール&フォールド基準
絶対に降りません。
フラッシュ(ランク12以上)
ボード
手札
ナッツフラッシュをランク14としたランクです。
ランク12以上であれば、2枚絡んでいることもあり強度があるので、しっかりレイズしましょう。
ただし、手堅い相手にはランク12だとやや不安があるので、基準をランク13以上とした方が安全です。
ベット基準
何回でもレイズして構いません。
4ベット(キャップ、最高ベット)まで突き進みましょう!
コール&フォールド基準
絶対に降りません。
フラッシュ(ランク11以下)
ベット基準
フロップで相手からのベットが1ベット以下なら2ベットまでレイズします。
フロップで相手からのベットが2ベットならフロップベッター&レイザーのチェックを待ってから1ベットします。
コール&フォールド基準
絶対に降りません。
ストレート(ミドルロー以上)
ボード
手札
ストレートのハンド評価用語については、こちらの記事を参照してください。
ベット基準
フロップでベット無しか1ベット主導権有りなら1ベットします。
残り3人以上かつフロップで2ベット主導権有りならば、1ベッターのチェックを待ってから1ベットします。
残り2人かつフロップで2ベット主導権有りなら1ベットします。
フロップで相手1ベット主導権無しならば、主導権者チェック済みかつ未チェック1人以下なら1ベットします。
コール&フォールド基準
追加する金額が1ベット分までならコールします。
ストレート(ボトムエンド)
ボード
手札
ストレートのハンド評価用語については、こちらの記事を参照してください。
ベット基準
フロップで1ベット主導権有りかつ相手の未チェック1人以下なら1ベットします。
残り4人以上かつフロップでベット無しかつ相手の未チェック1人以下なら1ベットします。
残り3人以下かつフロップでベット無しなら1ベットします。
コール&フォールド基準
フロップで相手からの3ベット以上が無い場合、追加する金額が1ベット分までならコールします。
フロップで相手からの3ベット以上がある場合、1ベットまでコールします。
スリーカード
ベット基準
フロップでベット無しか1ベット主導権有りかつ相手の未チェック1人以下なら1ベットします。
コール&フォールド基準
追加する金額が2ベット分までならコールします。
ツーペア
ベット基準
フロップでベット無しか1ベット主導権有りかつ相手の未チェック1人以下なら1ベットします。
コール&フォールド基準
追加する金額が1ベット分までならコールします。
フラッシュドロー(ランク12以上)
ボード
手札
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
追加する金額が1ベット分までならコールします。
オーバーペア
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
残り4人以上ならフロップで相手からの3ベット以上が無い場合、1ベットまでコールします。
残り3人以下ならフロップで相手からの4ベットが無い場合、1ベットまでコールします。
トップペア(キッカー A~T(10))
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
残り4人以上ならフロップで相手からの3ベット以上が無い場合、1ベットまでコールします。
残り3人以下ならフロップで相手からの4ベットが無い場合、1ベットまでコールします。
トップペア(キッカー 9以下)
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
残り4人以上ならフロップで相手からの2ベット以上が無い場合、1ベットまでコールします。
残り3人ならフロップで相手からの3ベット以上が無い場合、1ベットまでコールします。
残り2人ならフロップで相手からの4ベットが無い場合、1ベットまでコールします。
オープンエンドストレートドローまたはダブルガットショット
極端に悪い形は除きます。
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
残り4人以上ならフロップで相手からの2ベット以上が無い場合、1ベットまでコールします。
残り3人ならフロップで相手からの3ベット以上が無い場合、1ベットまでコールします。
残り2人ならフロップで相手からの4ベットが無い場合、1ベットまでコールします。
セカンドペア
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
残り4人以上ならフロップでベット無しの場合、1ベットまでコールします。
残り3人ならフロップでベット無しか1ベット主導権有りの場合、1ベットまでコールします。
残り2人ならフロップで相手からの3ベット以上が無い場合、1ベットまでコールします。
サードペア~フォースペア
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
残り3人以上ならフロップでベット無しの場合、1ベットまでコールします。
残り2人ならフロップで相手からの3ベット以上が無い場合、1ベットまでコールします。
フィフスペア
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
残り3人ならフロップでベット無しの場合、1ベットまでコールします。
残り2人ならフロップで相手からの2ベット以上が無い場合、1ベットまでコールします。
Ax
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
残り3人ならフロップでベット無しの場合、1ベットまでコールします。
残り2人ならフロップで相手からの2ベット以上が無い場合、1ベットまでコールします。
これらより価値の低いハンド
ベット基準
ベットしません。
コール&フォールド基準
ベットされた時点で降ります。
まとめ
フラッシュ系のハンドはかなり強いですが、4ベットまで打ち合うのはランク12以上の時にしておいた方が無難です。
ただし、手堅い相手にはランク12だとやや不安があるので、基準をランク13以上とした方が安全です。
- フラッシュ(ランク12)以上のハンドは4ベットまで打ち合う
- ただし手堅い相手ならフラッシュ(ランク13)以上
- ストレートで2ベット以上打たない
- スリーカードとツーペアは上位役が無いことを確認してから1ベット
- ドロー(リーチ)ハンドおよびワンペア以下のハンドでベットしない
- 手堅い相手にはセカンドペア以下のハンドは降りる
以上6点を覚えていれば、相手の上位ハンドに大量ベットを打ち込む確率が下がるでしょう。
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